薬剤師国家試験 新卒の出願者数と受験者数が同じ大学に注意
本ページでは、薬剤師国家試験の新卒の出願者数と受験者数が同じ場合の注意点について説明しています。
★ 誤解に注意！ 新卒の出願者数と受験者数が同じ→卒業留年者が出ていない と解釈してはいけない！
薬剤師国家試験の結果において、新卒の出願者数と受験者数が同じ私立大学があります。そのことだけで、その私立大学は卒業留年者がいないと誤解しないよう注意しましょう。
卒業留年者がいるかどうかは、
“文部科学省のサイトの6年制薬学部の修学状況のページ” と
“各大学のサイトの修学状況のページ”を併せて確認しましょう。
なお、国公立大学では本当に卒業留年者がいないケースが多いです。
☆ 文部科学省の6年制薬学部の修学状況から卒業留年者数を計算
下記の図は、文部科学省のウェブサイトの「各大学における2020年度の入学試験・6年制学科生の修学状況」の一部です。このデータから、ストレート6年生進級者のうち卒業留年になった人の数を計算できます。
実習修了者の数は、1年生として入学してからストレートで6年生まで進級できた人の数と捉えて良いです。
文部科学省の修学状況から、ストレート6年生進級者のうち卒業留年になった人の数を下記の方法で計算できます。
卒業留年者数 ＝ 実習修了者数 − 卒業者数
文部科学省：各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等 へのリンク
☆ 卒業留年の情報は各大学のウェブサイト内でも公表
各大学には薬学科の入学年度別の修学状況の公開が義務づけられているため、各大学のウェブサイト内の修学状況を示すページからも卒業留年の状況を確認できます。
各大学の公式サイト内に詳細な修学状況のページがあるので探してみましょう。
文部科学省のサイト内のリンクから各大学の修学状況のページに行ける場合もあります。
文部科学省ウェブサイトの「各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等」というページにおいて、下の画像に示すように各大学のウェブサイト内の薬学科の修学状況を示すページへのリンクが貼られています。
ただし、リンクが切れていたり、詳細な情報のページとは別の簡易的な情報ページにリンクされている場合が多いです。
各大学の公式サイト内を探せば詳細な修学状況のページが見つかります。
文部科学省：各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等 へのリンク
★ 薬剤師国家試験の新卒の出願者数と受験者数が同じ私立大学は卒業判定の時期が早い
私立大学の薬剤師国家試験の新卒の出願者数と受験者数が同じである場合、その大学は卒業認定を薬剤師国家試験の受験書類の受付の締め切り前に行っている可能性が高いです。
・ 卒業判定が国家試験の出願後の大学
・ 卒業判定が国家試験の出願前の大学
